9月13日「鶺鴒鳴（せきれいなく）」のお話

日本では「鶺鴒」（せきれい）が鳴く時期となります。日本書記にも記述がある渡り鳥ですが、細い足でチョコチョコ歩き回り、谷川のせせらぎで長い尾を上下に振っている姿は、何とも可愛らしいものです。

もともとは川や池などに近い所で見られる鳥ですが、最近は人間に慣れてきたのか、旅先のホテルのテラスや旅館の庭先にまで近づいてくることがありますね。

縁結びや、夫婦円満のご利益があるという伝説もあるので、近くに飛んできても驚かせないようにしましょう。また、中国の七十二候では、玄鳥帰（げんちょうかえる）頃。「玄」とは赤みを帯びた黒のこと。「玄鳥」とはツバメのこと。数千キロを低空飛行で飛来し北へ帰る凄い鳥なんですね。